◆パワードパラグライダー(パラモーター)の安全性
パワードパラグライダー(パラモーター)による空中撮影は、従来のセスナ、ヘリコプターに比べ、 使用設備、機器の性質から安全性の高いものです。
飛行は、国際航空連盟(FAI)に規定されるカテゴリーに 準じたPPG愛好者の統括団体であるJPMA部会の技量認定制度における インストラクタークラスが担当します。
万が一、飛行中にエンジンが停止しても、直ぐに落下することはありません。自分でキャノピー(翼)をコントロールして、安全な場所を探しながら降下して着陸できます。
◆パワードパラグライダー(パラモーター)による空撮の主な特徴
■航空機のように滑走路の必要がなく、離着陸は30~40mの平地があればでき、 飛行場周辺等一部の飛行禁止区域を除きほぼどこでも自由な撮影が可能です。 テイクオフまでのセッティング時間も15分程度であるため、非常にローコストで、 スピーディな空撮が可能です。
■航空法の規制を受けることなく、手軽に自由に飛ぶことが出来ます。 平地からテイクオフするため、上空5m程度での飛行も可能です。 従って、撮影は被写体の真上、斜め撮影・垂直撮影が可能で、近距離での品質の高い空撮ができます。また、上空で静止することもでき、ブレのない安定した画像が提供できます。
■飛行速度は、時速約35kmであり、騒音は50ccのスクーター程度と低く、市街地、住宅街での飛行も騒音とは無縁です。1回の飛行時間は約4時間可能です。
◆他の空撮方法との違い
パワードパラグライダー(パラモーター)による空撮は、軽飛行機・ヘリコプターによる空撮や、ラジコンヘリ・バルーンによる問題点を克服した手法です。
〔軽飛行機やヘリコプターの問題点〕
■300m以下の低い高度での撮影が不可能。
■滑走路から目的地まで移動するため撮影時間がかかる。
■コストがかかる。
■低空飛行では騒音問題が発生する。
〔ドローンやバルーンでの問題点〕
■150m以上の高い高度での撮影は不可能。
■無人なためクリアな撮影が難しい。
■飛行時間が短い(20~30分)。
◆空撮時の配慮条件
■雨天時はフライト自体不可。
■通常フライトは風速5m/s以下(3m/s以下が望ましい)。
■山間部(谷部)は風向等に乱れが生じるため風速によっては不可。
■空港より半径9Km以内に関しては事前承認許可が必要。
■その他撮影規制区域(工場・露天風呂温泉等)あり。